第1回 子犬の成長は猛スピード?!
人間と違ってワンちゃん達の成長はとても速いもの。2・3日見ないだけで体が大きくなっているなんてこと、多くの方が体験していると思います。体が大きくなるのも早いですが、ワンちゃん達の内面の部分(気持ち的なものだったり、性格的なもの)も驚くほどのスピードで成長していきます。
大体のワンちゃん達は生後約1年で人間でいう成人へとなります。子犬の時期の人間や他のワンちゃん達との付き合い方、人間のワンちゃんに対する接し方、扱い方等でその後の性格、行動が決まってくるといっても過言ではありません。この時期に色々な刺激に慣らしたり、人間との付き合い方などを教えておかなくては後々の問題行動などにつながっていくのです。
今回は、生後12週までの子犬達が、どのような成長をしていくのかを知っていただきたいと思います。子犬たちの成長の段階を知ることで、その時期に人間がどう接していけばいいのかがわかってくると思います。
・生後3週まで
子犬が母親のぬくもりや、睡眠、食べ物を必要とする時期で、人間のしてあげられることと言えば、本当に微々たるものです。当然のことながら色んな感覚器官も未発達ですし、知力もほぼ皆無といってもいいでしょう。
・生後4週
まだ母親のぬくもりや、睡眠などを必要とする時期で、母親や兄弟達から引き離すにはまだ早いとされています。この時期ほとんどの子犬は感覚器官が機能しており、母親や兄弟たちと触れ合って犬としての生き方を学び始めます。また、人間とのふれあいもしっかりと初めていく時期だとされています。
・生後5~7週
この時期になると、声に反応したり、人間を識別することができるようになってきます。
私が警察犬の訓練所に在籍していた時も、このぐらいの月齢の子犬達は、面倒を見てくれる担当の人間を見ると一生懸命鳴いたり、餌の準備をし始めると「早くちょうだい!!」と騒いでいました。
また、兄弟たちと遊びまわったり喧嘩したりして、遊び方やケンカの仕方、噛む力の加減等、犬同士の付き合い方、犬らしい生き方を学んでいく、非常に重要な時期です。兄弟達と過ごすこの重要な期間を経験してこなかった子犬達は、他の犬たちのボディランゲージを読み取れなかったり、伝える事が出来なかったりする可能性があります。犬は人との違いがわかってきていますし、少しづつしつけができる時期に入ってきています。
・生後8~12週
最も周囲の環境や人から影響を受ける時期と言え、この時期に子犬が覚えてしまったことは一生消えることがありません。子犬の頭の中は様々な情報が入ってくるのを待ち構えています。一日一日あらゆることを学び吸収していくのです。もちろん飼い主にとって都合のいいことも悪いことも覚えていきます。
そして、この時期になると飼い主との永遠の絆を結び始められる時期に入っています。優しく叱っても大丈夫ですし、優しくしつけていくことも出来るようになります。
もちろん、飼い主の子犬の扱い方が間違っていなければ、飼い主をボスとして敬うようになります。また、子犬にちょっとしたゲーム(物を持ってくる等)を教えたり、遠慮せずに体をもみくちゃにしたり、押さえつけたりして体の至るところを触ったり、知らない人やワンちゃんと触れ合わせることを目一杯することをおすすめします。
兄弟達と引き離すのもこの時期が最もいいと思われます。
生後8週目にもなると子犬たちの中に一種の掟のようなものが作られ始め小さな権力争いのようなものが始ります。非常に大切なことなのですが、行き過ぎると兄弟達からいじめられ、臆病になったり怖気づくようになってしまったり、逆に強いと過信して、自分がボスでなければ気が済まなくなってしまう可能性があります。
このような傾向は大人になっても消える事がありませんので、多少かわいそうかもしれませんが兄弟達から引き離すことをお勧めします。
少し足早な説明となりましたが、生後12週目までの子犬達の成長の段階がわかっていただけたでしょうか?
子犬を飼うことは決して簡単なことではありません。犬の習性や習慣、性格をよく理解してあげる事が大切になってきます。そして何より愛情を持って接し育ててあげる事が重要です。そうすれば、あなたの小さなワンちゃんは、あなたを敬う立派なパートナーになってくれるはずです。
株式会社道楽 顧問ドッグトレーナー 長澤 拓真
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