第34回 高等訓練(ハイレベルトレーニング)の紹介と勧め(その2)
前回は、競技や実際に活動していく高等訓練をご紹介してきましたが、そこまで手がかけられなかったり時間がどうしても作れない場合でもできるように、今回は家庭内でできる高等トレーニングということで、いくつか簡単なものを紹介していきたいと思います。
最近では「知育玩具」なども数多く販売されていますので、飼い主様が一緒に遊び、訓練していきましょう。
※基本的なしつけやトレーニングが入っていると考えてお話しいたします。
●ひたすら「待て!」
ワンコ達は基本的には非常に活動的なものですから、誘惑がある状態で待つことや、長時間待つことは、なかなか難しいこと。そこで、飼い主様からの指示を長い時間意識させるためにやってみると面白いかもしれません。
たとえば、食事の支度をしている時間と食事中に、伏せて待たせてどんなことがあっても動いてはダメ!と教えてみたり、家族の方が帰宅するタイミングを見計らって「待て!」と支持を出し静止させてみたりしてみてください。
初めからできるわけではなく、伏せて待っている状態を作り、ワンコ達に色々な刺激をしてみて、初めは5分を目標に頑張ってみましょう。その後徐々に時間を延ばしていき最終的に1時間強は飼い主様の指示がきちんと待てるぐらいまでできたら素晴らしいです。
●臭いの嗅ぎ分け
まずは実際に行っている映像から見てみてください。
http://youtu.be/KVLc3-01C60
ここでは人の臭いの嗅ぎ分けを行っていますが、臭いなら何でもいいです。
初めにビンでも箱でも何でもいいので、いくつか用意し、そのうちの一つに嗅ぎ分けてほしい臭いのものと、大好きなご褒美を入れておきます。(最初は入れるところを見せておいてください)。そうするとワンコ達は必ずと言っていいほどご褒美の臭いに反応しますから、そこで伏せをかけるようにし、臭いのするところで伏せたらご褒美がもらえることを理解させていきます。出来るようになってきたら、ご褒美の臭いを少しずつ無くしていくようにしていき、嗅ぎ分けてほしい臭いに反応するように促していきます。
しっかり反応するようになってきたら、他のビンや箱に他の臭いのするものを入れ誘惑してみてください。それでもしっかりとわかるようでしたら、どんどん色々な臭いに挑戦してみましょう。
これは、警察犬、麻薬探知犬などが行う訓練を少し優しくした高等訓練です。警察犬の場合はハンドラーが手元で嗅がせた臭いを瞬時に記憶し臭いの中から探さなければなりませんし、麻薬探知犬であれば何種類もの麻薬の臭いを記憶し、空港の人が多いところや、見たこともないカバンや荷物の中から探さなくてはなりませんからね。
●家庭内捜索
簡単に言えば「かくれんぼ」です。お一人でやる場合、ワンちゃんをマテさせている状態にして、大好きなおもちゃ、もしくはご褒美を持って、ドアの陰等ワンちゃんからは見えないけれども来るとすぐに発見できるような近い場所に隠れてみます。
隠れ終わったら、「探せ」や「サーチ」等とコマンドをかけ(初めは名前を呼ぶのと一緒にかけてみましょう)自分のところまで来たら、目いっぱいワンちゃんを喜ばせてあげてください。お二人の時は片方がワンちゃんを抑えておいて、もう片方の方が隠れてください。出来る様になってきたら『アラート』(吠えて知らせたり、伏せて知らせたりすること)を教えてもいいですね。
徐々に隠れる場所を変え発見するのが難しい場所に変えていってみてください。お外でも出来る様になるともっと面白いかもしれませんね。
高等訓練(ハイレベルトレーニング)のほとんどが、ワンコ達の本能的な部分を強く刺激し能力を高めていくものです。飼い主様が楽しくやっていければ、ワンコ達のストレス解消にもなっていきますし、絆を深めていくいいコミュニケーションになります。
飼い主様が考えたトレーニングでいいですから、ぜひやってみてはいかがでしょうか?
株式会社道楽 顧問ドッグトレーナー 長澤 拓真
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