第15回 ワンちゃんとのコミュニケーション【グルーミング編その1】
みなさん『グルーミング』という言葉をご存じですか?『グルーミング』とは、被毛を中心とした手入れ全般のことで、トリミング、ブラッシング、爪切り、耳掃除、肛門腺絞り等、ワンちゃん達の日ごろのお手入れでしたり、皮膚等のメディカルチェック等を行う事です。
なぜ、今回『グルーミング』についてかと言いますと、普段からの被毛の手入れや、耳掃除、爪切り等を行う事で、色々な病気の早期発見に役立ちますし、ワンちゃんの体に多く触れる事で、コミュニケーションをとることもできます。また、爪切りや、耳掃除などのちょっと嫌がる事を飼い主様がきちんとやる事で、飼い主様自身のワンちゃんの取り扱い方も向上しますし、ワンちゃんも我慢する事や、飼い主様の言う事をきくということにつながってくるからです。
●被毛お手入れ(ブラッシング)
まず、ブラッシングしていくには当然ながら道具が必要です。次のような道具を用意して下さい。

左から、コーム、スリッカー、ラバーブラシと言います。ご自分のワンちゃんの毛質に合ったものをおえらびください。このほかにも、いくつか種類はありますが、代表的な、グルーミングの道具です。
さて、ブラッシングをしていくのですが、まずブラッシングをする場所からです。トリマーさんがワンちゃんの手入れをしているのを想像してみてください。ワンちゃんはどこにいますか?必ずトリミングテーブルというものに乗せられていますよね?トリマーさんがやりやすいからというのもありますが、実はあのような高い台に乗せるとワンちゃんたちは結構大人しくなってしまいます。お手入れを嫌がって暴れてしまうワンちゃん等、一度高い場所でやってみてください。結構大人しくなっちゃうもんですよ。ただ、落ちないように気を付けてくださいね。体の大きな子は、柱などにリードを短く縛ってあまり自由が利かないようにしてあげて下さい。
いよいよブラシを毛にとおしていくわけですが、とにかくやさしくやってあげて下さい。ブラッシング=嫌なものというイメージをつけないようにやっていきます。場合によってはブラシを通させてくれただけで、ご褒美を使ってもいいですよ。
とにかく無理やりやるのだけはやめてください。力が入りすぎて、ワンちゃんの皮膚を傷つけてしまう可能性もあるからです。とくに耳の後ろや尻尾、四足の内側等は毛玉が出来やすいので注意してください。
毛にも種類があって、オーバーコート(太くてかたい毛)、アンダーコート(細くてやわらかい毛)があり、大体の子は両方の種類の違う毛が生えています。中にはシングルコートと言って、オーバーコートだけの子も存在します。毎日とは言いませんが、定期的に手入れをしてあげる必要があります。
☆ゴールデンやマルチーズのように被毛の長い犬種
確かにお手入れが大変です。とくに被毛の細い子は、よく毛玉になります。この毛玉が結構厄介で、ほっておけば、範囲が広がりますし、暑い季節になれば、急性湿疹等の皮膚以上にもつながります。また、外によく行かれるワンちゃんは、ダニやノミなどを拾ってくる可能性もあります。被毛が長い場合見た目に分からず、気づいたら耳周り等の皮膚の柔らかい所にダニがビッチリ…なんて事にも。日頃からしっかりとブラッシングや、コーミング等をしながらチェックしてあげる必要があります。日頃からのお手入れによって抜け毛の量もぐ~んと減りますよ。
☆シェパードや柴犬のように中間の被毛の長さ
普段からのブラッシング等によってアンダーコートを取り除いておくことが必要です。換毛期の抜け毛の量を減らす事が出来ます。また、グルーミングスプレー等で、つやのある被毛にしてあげたり、静電気が起きにくいものにしてあげるとよりよいと思います。フケ等が気になるようであれば、オーガニック素材のシャンプーを100倍以上に希釈したもので体をきれいに拭いてあげたりするのも大変いいことです。
☆短毛種
皮膚のトラブルがありがちな短毛種。日ごろから、オーガニック素材のもので、体をきれいに拭いてあげたりして、スキンケアが必要です。また、ラバーブラシなどで毛を抜きながら毛並みを整えてあげるのもいいでしょう。
今回はグルーミングの中のブラッシングについてお話させていただきました。犬たちは人間が勝手に作りだしてきた動物です。野生の動物ならできるのですが、犬たちに自力でのグルーミングはで清潔を保つのはまず不可能です。ですから、トリマーさんや、獣医さんにお願いするだけでなく、ご自分でも日ごろのお手入れをしてみてくださいね。
株式会社道楽 顧問ドッグトレーナー 長澤 拓真
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