第14回 犬たちに必要な運動と飼い主とのコミュニケーション
皆さんは、ご自分のワンちゃん達にどのようにして運動させていますか?ドッグランに連れて行き、犬同士思いっきり遊ばせたり、ただ外を歩くだけだったり、ボールで遊んであげたり、様々だと思います。犬を運動させる(遊んであげる)事は、犬と飼い主との間で最もよいコミュニケーションの取り方です。その中で、飼い主との関係を作っていったり、良し悪しを教えたり、指示に従う事を教えていくことが出来ます。犬と上手く遊んであげることが上手なしつけの第一歩です。
今回は、トレーナーがお勧めする、犬の運動のさせ方(コミュニケーションの取り方)や、注意していただきたい点などについていくつか紹介していきたいと思います。
●犬の本能を満足させる遊び
犬は元来獲物をとって生活する動物で、狩猟本能というものを持っています。これを満足させてあげることで肉体的にも精神的にも充実感をおぼえます。では、どのようにして満足させていけばよいのでしょう?
☆ボール遊び
犬は逃げる者を追いかけたり、動く者に対して反応する習性をもっています。これを利用して逃げるボールを追いかけさせる遊びをさせてみましょう。興味があればすこぶる追いかけるはずです。ただ、持ってくることをしっかり教えなければ、とったボール(獲物)を銜えたままどっかに行ってしまいますが・・・。
☆フリスビーで遊ぶ
最近流行ってますね。ボール遊びと基本同じです。フリスビーを大好きにしてあげて投げたフリスビーを持ってこさせて運動させます。ただ、浮いているフリスビーに飛びつくわけですから、投げ手がある程度しっかり投げられないと着地に失敗して足を痛めたり腰を痛める危険性がありますのでご注意ください。
☆引っ張り合いをして遊ぶ
犬たちは噛むことが大好きです。それを満足させてあげましょう。はじめにぼろ布でも太いコットンロープでも何でもいいので犬が噛み心地のよさそうなものを用意してあげます。猫じゃらしと同じ要領で、犬に興味を持たせるように捕まえられそうでなかなか捕まえられない獲物を演出してあげます。そのうち犬が口を使って捕まえます。そうしたら、犬が引っ張る力に合わせて上や下、右左へと引っ張り合ってあげます。この時飼い主は力が強すぎても弱すぎても犬は面白くなくてすぐに飽きてしまうでしょう。犬が勝てそうで勝てないぐらいの力で遊んであげて下さい。そしてたまに負けてあげたりします。飼い主様の遊び方が上手であれば夢中になって遊ぶでしょう。
☆知育玩具で遊ばせる
市販されている知育玩具を使って遊ばせるやりかたです。これは犬だけで遊ばせるので飼い主とのコミュニケーションというものではありませんが・・・。 しかし、犬の方としてはあれやこれやと考えて非常に楽しい遊びでしょう。ぜひ、どういったものがあるかペットショップなどで探してみてください。
☆宝探しゲーム
いままで述べてきた方法で、犬が大好きなものを一つ作ってあげます。ボールでもいいですし、餌の入った知育玩具でも、タオルで作ったおもちゃでも、なんなら、お父さんの靴下でもいいです。
はじめに、犬に『マテ』をかけ大好きなものを簡単な場所に隠します。隠し終わったら犬に『探せ』や、『どこ?』等と声をかけ、犬に一生懸命探させます。見つけたら沢山ほめて遊んであげて下さい。何日もかけて徐々に隠す場所を難しくしていき、犬が探してる時間をのばしていってあげます。
結構簡単な遊びなのですが、犬たちは鼻で探して見つけるという、本来の野生の本能を刺激されてとても満足することでしょう。
この遊びをもうちょっと高度にしてあげたのが、麻薬探知犬や災害救助犬の訓練です。こういうことからもわかるように犬と上手く遊んであげることが飼い主と犬とのよい関係につながり、色々な躾につながっていくのです。
☆ドッグランで犬同士遊ばせる
犬同士遊ばせるのは、犬にとっては非常に運動にもなりますしとても楽しい事で、気持ち的にも十分満足させてあげられる運動のさせ方だと思います。トレーナーの中には「犬同士遊ばせてはダメ!」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、私個人としてはお勧めします。ただし、いくつかの条件は付いてきます。
なぜ「犬同士遊ばせてはいけない」と言われるのでしょうか?それは、犬同士遊ぶことは、犬が人より他の犬と遊ぶことが楽しくなってしまう恐れがあるからです。こうなってしまうと、『犬=楽しい遊び』となってしまい、ドッグランでも普通に外を歩いているだけでも、犬としては理解していないですから、大興奮してしまう恐れがあります。大興奮した状態になると、よっぽどしっかりとしつけをした状態でないと押さえがきかなくなってしまいます。つまり外で犬に合っただけで、大興奮して言う事を聞かない、思いっきり引っ張る。ということにつながっていくのです。
また、会員制のドッグラン以外は他の犬とケンカをしてしまう犬でも平気で野放し状態になっていることが多く、愛犬が怪我をする恐れもあり、ちょっとしたトラウマになってしまいます。
このような事から、ドッグランで遊ばせるための条件は自分の犬が他の犬と遊ぶより飼い主にと遊ぶことが楽しいと思っている事、他の犬が遊んでいる側でちょっとした指示に従える事、そして、ドッグランにいる犬の様子をよく見ることです。これが出来ていればドッグランで遊んでも他に悪い影響は出ないしょう。
株式会社道楽 顧問ドッグトレーナー 長澤 拓真
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