2011年01月17日
第25回 吠えるワンコの本音(その7)
吠えることに関してのシリーズも残るはあと1項目となりました。読んで頂いている方本当にありがとうございます。ここまで長くなるということは、それだけ、伝えたいことも沢山あるし、きちんと知っていないと難しいということ、飼い主様が理解していないと絶対治まらないことなので、頑張っていきましょう。
さて今回は、「興奮吠え」と「依存吠え」について対処法をお話していきたいと思います。
●興奮して吠える子には?
吠えるワンコの本音(その2)の時にある程度お話してはいるのですが、興奮して吠えている場合個人的な意見としては、ある程度融通を利かしてほしいかなぁ。と思っています。ワンコ達としては、嬉しくて楽しくてどうしようもなくて、声が出てしまっていますので、しかったり、吠えないように対処することは、ワンコ達に喜んでは駄目!楽しんでは駄目!と伝わってしまいやすいからです。ただ、家の中で興奮吠えをやられると、ご近所さん迷惑になってしまいますから、いくつか対処法をお教えしたいと思います。
自宅に帰宅した時などに、飼い主様が帰ってきてくれたのが嬉しくて吠える子がよくいるのですが、この場合、しっかりとクレートトレーニングをしたうえで、帰宅してもしばらく構わないようにしていきましょう。はじめは吠えてしまうかもしれませんが、必ず吠え止みます。吠えるのが止まったところで、はじめて構うようにしてあげて下さい。そうすることで、少しずつワンコ達も吠えなければ構ってもらえることを理解していくはずです。
ボール遊びや、引っ張り合いをして遊んであげる時に、ワンワン吠えてしまう子の場合、吠え始めたら、その瞬間、遊ぶのをやめて下さい。なぜ、遊びが終わってしまったのかを、ワンコ達にしっかり頭を使わせるのがいいでしょう。ただ、興奮している状態なので、なかなか理解が遅いと思います。飼い主様があきらめずに地道に行い、ワンコ達に理解できるようにわかりやすく対処してあげて下さい。
他のワンコと遊ぶ時に吠えてしまう子は、そこに人間が介入すること自体ちょっと間違いなので、出来ればこの時ぐらい許してあげてください。
●依存して吠える子は?
飼い主様がそばにいないと不安にかられてしまう子を、最近よく見かけます。この子達というのは、いい意味での飼い主様からの自立が出来ていない場合が多いです。では、なぜそうなってしまうのでしょうか?いくつか考えられるのですが、飼い主様が常におうちにいる場合や、寝る時に一緒に寝ていたり、常におうちの中を放し飼いにしていたり、とにかく小さい時から、かわいくてしょうがないので構いすぎていると、そうなる場合が多いです。
もちろん大切な子犬期に、四六時中ほったらかしにしたりするのは、よくないですが、成長していく過程で、しっかり一人で待つことや、騒いでもどうしようもない事をはっきりさせてあげなければなりません。
もう成犬になってしまっている場合、ワンコに無理のない程度に少しずつ慣らしてあげるのがよいでしょう。しっかりクレートトレーニングが入っていることが前提でお話します。
はじめは、クレートの中に噛んでもなかなか無くならないオヤツを入れてあげて、待たせておくだけでいいです。それが慣れてきたら、同じ状態で、人の生活音は聞こえるけれど姿が見えない場所にクレートを移動します。この時、いきなり長い時間我慢させるのではなく、15~30分ぐらいから始めてください。後は少しずつ時間を延ばしていってあげればいいだけです。おうちで出来るようになったら、お外でも少しやってみるといいと思います。ちょっとの時間でいいので、どこかに係留しておいて、わざと離れてみたりしてみて下さい。
ただし、普段から全然構ってあげれていなかったりして、ストレスから吠えてしまっている子もいますから、しっかりと見極めてください。ワンコ達に極端に負担にならないように気をつけながら行って下さい。
予断ですが、いま、私の実体験として現在進行形のものを紹介させていただきたいと思います。お正月にシェパードの子犬ちゃんが一頭増えまして、ただいま奮闘中です。シェパードとは言っても、バリバリの訓練犬タイプ(作業をさせるための犬)なので、活力と要求とがすさまじく強いタイプの子で、半端なくうるさいです。しかし、今回吠えるワンコの本音シリーズで書いている事をそのまんまやっているだけで、2週間ぐらいでずいぶん治まってきました。
はじめは朝3時半から騒がれ、なかなか寝れませんでしたが、徹底無視!今では私が起きて来るまでピーとも言いませんし、朝起きてきても、排便をさせるだけでかまわないようにし、自分の事がすべて終わってからイチャイチャしてあげることでだいぶ治まってきています。このように、人間の生活に合わさせたりしていくことで、大人になった時にずいぶん違うワンコになるはずです。
株式会社道楽 顧問ドッグトレーナー 長澤 拓真
2011年01月11日
第24回 吠えるワンコの本音(その6)
今回も「吠えるワンコ」についてのお話です。
●『警戒吠え』をなくしていく方法(お散歩編)
外にお散歩に行くと、犬、人、自転車等に吠えてしまうワンコたちをよく見ます。このようなワンコたちの多くは、飼い主様、もしくは自分を一生懸命守ろうと必死になっています。楽しいはずのお散歩が、気を使いまくったパトロールになってしまっているんですね。この場合、大前提に、飼い主様がワンコを守っている立場にいる事をワンコにきちんと伝えている事が必要不可欠です。その上で、吠え掛かってはいけないこと、恐怖を感じているものへの馴致を行っていかなければなりません。
・他のワンコに吠えてしまう場合・・・
ただただ怖がって消極的な性格の子の場合、わざと、犬の集まる場所に行ってみましょう。ドッグランなどでも良いでしょう。はじめは、遠くから見させるだけで十分です。他のワンコを遠目で見て吠えなかっただけでも、褒めて喜ばせてあげましょう。徐々に距離を縮めていきます。最終的に他のワンコとすれ違う事が出来れば上出来です。
ただし、注意していただきたいのが、他のワンコとの距離です。はじめから近かったり、パニックを起こすくらいの恐怖を感じるような距離であると、ワンコの怖がりを煽ってしまうだけで、逆効果にしかなりません。飼い主様が自信を持って、あわてず落ち着いて、時間をかけて少しずつ距離を縮めていくことをお勧めいたします。また、どんなに馴致しても2~4ヶ月の子犬期でない限り、怖がりの性格が直るものではありませんから、その性格を飼い主様が十分に理解したうえで、行っていかなければワンコに多大なるストレスをかけてしまいます。
次に同じく他のワンコに吠え掛かるパターンとして、前述した子とは違い、よられると逃げたりせず、とにかく喧嘩!知らない犬と見たら、とにかく襲い掛かろうとするタイプの子の場合です。
犬に悪いタイプの犬種が多いようです。たとえば、闘犬タイプの犬種、ボーダーコリー、ベルジアン・マリノア、ジャックラッセルテリア、日本犬などを、よく目にしますね。
このようなタイプの場合、申し訳ありませんが、経験上、痛みを伴った陰性強化でしか抑えられたためしがありません・・・。飼い主様に対しての徹底した服従意識で抑えるしかなくなってきます。もし、自分の子がそうかもしれない。と思うのであれば、すぐにでもプロの訓練士に見てもらうことをお勧めいたします。
・知らない人に吠えてしまう場合・・・
他のワンコに吠える場合と同じで、消極的な子の場合はとにかく馴らしていくこと!知らない方でも勇気を振り絞って声をかけ、美味しい御褒美や、優しく撫でてもらう事で少しずつ改善していくでしょう。逆に人に対して攻撃性の高い子は、やはりしっかりした服従性を身につけさせて、取り扱っていく以外にないようです。
以前、ボストンテリアのサラちゃんという子をトレーニングしていたのですが、今までに10人以上もの人に危害を加えてきたそうです。お散歩中にウンチの処理をしているそばを通った小さいお子さんにだったり、おうちに来た業者の方だったり、たまに来るお孫さんや、息子さんも触れないほどだったそうです。ただこの子の場合は、恐怖からくる攻撃性なので、消極的な子の部類に入りますね。
飼い主様に何をしてもらったかというと、まず、おうちの中にクレートを用意してもらうようにし、見てあげられないときは必ずその中で生活するように教え、お散歩の際、飼い主様がしっかりとリーダーとなって歩くことを徹底していただきました。少し慣れてきてから、とにかく知らない人(この場合私の家族だったり知り合いだったんですが)少しずつ触ってもらうようにしていきました。今はレッスンも終わり、生活していますが、以前はお散歩中に立ち話も出来なかったのが、他の飼い主様や、お知り合いと井戸端会議を開いているのをよく見ますし、以前触れなかったお孫さんにも、平気になったそうです。基本的に生活することに困ったことは無いそうです。ただ、一番だめだったクロネコヤマトの従業員さんにだけはまだ、駄目だそうですが・・・。
最後に注意点をひとつ!!
ワンコ達は非常に感受性豊かで、感覚が鋭敏です。【たまに鈍感なやつもいますが】普通の人でも、ちょっと怪しい行動をとっていたり、心境の変化なども察知してしまいます。私の経験上警察犬や、災害救助犬の練習・訓練を見ているとよくわかるのですが、隠れている人間や、何かやましいことを隠している人間のことを、匂いで感知しているようです。ですから、何から何まで吠えることは駄目!ではなく、ワンコたちの心境をよく読み取ってあげた上で対処していく事がとても重要です。
株式会社道楽 顧問ドッグトレーナー 長澤 拓真
第23回 吠えるワンコの本音(その5)
さて、今回は『警戒吠え』についてなのですが、前もって言わせていただくと、吠え癖の中でも、なくしていくのにもっとも厄介な吠え癖だと、私個人では思っています。なぜならばワンコたちを管理する環境、飼い主様との関係性、ワンコ本人の性格や生い立ちが、非常に深く関係してくるからです。プロのトレーナーが管理して扱っていくぶんには、そこまでの警戒心は出てこないのですが、一般の飼い主様が扱っていくと同じ子でも非常に強い警戒心が出てしまう場合があります。
●『警戒吠え』をなくしていく方法(おうちの中編)
以前、このニュースレターでも何度か書いてはいるのですが、まずは環境づくりからです。ワンコたちの警戒心を一番あおってしまう家庭内の環境はどんなものかわかりますか?おうちの中を常に放し飼いしている状況です。飼い主様としては生活する環境を少しでも広く、自由に遊びまわれる環境を与えてあげたい。という方が、大多数だと思いますが、ワンコ達からするとありがた迷惑な話で、「この広いあなたの家をあなたが一生懸命守りなさい!」といわれているようなものです。ワンコ達は自分の住処が広ければ広いほど、どこから得体の知れないものが進入してくるかわかりませんから、常にアンテナ張り巡らせてピリピリしていなければならず、四六時中落ち着かない状態になってきます。いうまでもないですが、精神的ストレスが強くかかってくる状態です。ですから、ワンコたちが落ち着ける環境を整えてあげる必要があります。
では、落ち着ける環境とはどういったものでしょうか?
お部屋で管理されているワンコたち。飼い主様にきつくしかられたり、怖い目にあったとき、テーブルやソファーの下、キャビネットの下など天井のある薄暗いところに隠れませんか?ワンコ達は本能的にその様な所が、敵が侵入しづらく自分の身を守るのに都合がいいことをよく知っています。また、安心して生活できる環境であることもわかっているのです。詳しくはバックナンバーをご覧ください。
一番お勧めするのが。サークルやクレートをしっかり用意してあげて、飼い主様が必要とするとき以外はその中で生活させる管理が一番です。
また、サークル&クレートをおいておく場所なのですが、玄関近くや外がよく見える場所などは避けたほうがよいでしょう。知らない足音、怪しい人影が見えるだけで、ワンコたちの警戒心は、大きくなっていってしまいます。
さてそれでは、前述した事ができているのを前提に、例を挙げて対処の仕方をお伝えしていきたいと思います。
・インターホンで吠えてしまう場合・・・
ワンコたちにとってはインターホン=知らないものの進入。となる事が多いです。これを、インターホン=ハウスに入っておやつ。というようにインターホンの音を自分にとって都合のいいものに変えていってあげましょう。
はじめから、来客を待つのではなく、インターホンを押す係と、中で指示を出す係りとに別れて教えていきます。2分おきぐらいでインターホンを押してもらいます。その都度、ハウスに誘導してハウスをさせて御褒美を上げてください。もちろんはじめは吠えてしまいますが、あまり気にせず、続けて行ってください。
徐々に吠えることをせず、御褒美を期待するようになってきます。もちろん、ほぼ毎日のように続けていく必要があります。インターホンで自らハウスに入るほどになってきたら、インターホンを不定期に押すように変えていきます。不定期で押すように変えると、また少し吠えたりしますが、あきらめず続けて行ってください。
ワンコが理解してくると、ずいぶんと雰囲気が変わってきますので、すぐにわかると思います。ここまで出来るようになったら、知り合いを何度もおうちに呼んでみてください。もちろん、インターホンを押してもらって練習した後、お知り合いの方になれてもらうようにつとめていきます。ここまで出来るようになったら、たまに吠えることはあっても、以前のようにインターホンで警戒のスイッチがマックスになることはなくなってくるでしょう。
・来客に吠えてしまう・・・
基本インターホンで吠えるのを矯正していくのと大きな代わりはありません。知り合いをおうちに呼んで、はじめはハウスの中から見させておいてあげてください。ワンコが落ち着いてくるようであれば、飼い主様が見ている中で、少し御褒美をあげてもらったりしてください。はじめは怖がって近づかなくても、何度も着てもらう中で少しずつなれていきますから、気長に待ってあげましょう。いろいろな方をご自宅に招待しながら、ワンコたちに何の危害もないことと大丈夫であることを教えていってあげてください。
・家の中でのちょっとした物音に吠える
完全に吠えるな!というのは、結構難しい話で、人間だって静かなところで、ちょっとした物音がしたりすると、怖がったり警戒しますよね。それを言葉のわからない、敏感なワンコたちに警戒するな!というのは、ものすごく勝手なことです。ただし、しっかりとしたクレートトレーニング、環境づくり、をするだけで随分とおさまるはずです。また、インターホンのときと同じなのですが、わざと音を立てるようにして、ならしていくのも良いかもしれません。
次回はお外での対処の仕方です。
株式会社道楽 顧問ドッグトレーナー 長澤 拓真
第22回 吠えるワンコの本音(その4)
前回まではワンコ達が何故ここまで吠える動物になったのか、吠える事には色々な意味がある事等をお伝えしてきました。今回からは「吠える」ワンコ達への対処の仕方を各項目ごとにそれぞれお伝えしていきたいと思います。
その前に・・・
「吠える」事をその場だけ止める事は比較的簡単に出来ると思います。しかし、ワンコの気持ちを根本から変えない限り「吠え」は続いて行きます。人の方から、気持ちを変えて行く事は一朝一夕には行かず、非常に根気と労力のいることです。何十回も繰り返しおこなったり、多いときには何百回もやって行かなければならない場合もあります。
また、対処したからと言って100%吠えなくなると言うわけでもありません。前述しましたが、「吠える」と言う行為は最も犬らしい行動だと言えます。ですから、ある程度融通を聞かすことや、少し吠えてしまっても、十分我慢しているなら褒めてあげるぐらいの気持ちを持って対処してあげてください。
●「要求吠え」の対処の仕方
まず、ご自分のわんちゃんが要求しているのか、警戒しているのか等を推測でいいですから、考えて見てください。これは「要求」だ!と思うのであれば、一番いい対処の仕方は『無視』です。
どんなに吠えても構わないこと!
ワンコの近くに行って様子を見るのもダメです。ワンコからしてみれば、吠える事で飼い主様からのリアクションをもらった。と、思ってしまいます。無視をしていると、構ってほしくて、更に強く吠えたりしてきます。それでも我慢です!しばらくすると、必ず諦め、吠えるのを止めます。そこですかさず、褒めてあげ、いっぱい構ってあげて下さい。繰り返し行えば必ず要求吠えは、おさまってくるはずです。
ただ、日本の住宅事情を考えると、どうしても「無視」というやり方がご近所さん迷惑になり出来ない場合が多々あります。この場合は「吠える」事でワンコ達にとって、とてもマイナスなイメージがつくように教えていくしかありません。大きな音を出してびっくりさせるのもいいでしょうし、怖い思いや、ちょっと痛い思いをさせる場合もあります。
これは陰性強化というやり方で、取り扱いの技術が必要になってきますし、ワンコを精神的に追い込まないように天罰的なやり方をするのが、理想的です。もし、ご自分のワンちゃんに行うのがちょっと不安なのであれば、トレーナーに相談し、失敗しないようにアドバイスをもらうのがいいでしょう。吠える事がやんだらいっぱい褒めてあげてください。なぜならば、ただ嫌な思いをさせるだけでは、ワンコ達は何をすれば嫌なことを回避できるのか、どうすれば褒められたり良い事があるのかを理解するのが難しくなったり、遅くなってしまいます。
以上のように「要求吠え」というのは、ワンコたちの融通を聞かないことでワンコ達は諦める事を覚え、吠えることをやめていくようになっていきます。ワンコが、「要求吠え」を行う場合、「○○してもらえませんか?」なんて下手に出ていることは稀で、大抵の場合「○○しろ!」という、命令型といわれていますから、ワンコからの一方的な「要求」を聞いてあげることは、ワンコたちにとっては自分の家政婦さんぐらいにしか思わなくなってきます。つまり、しっかりとワンコのリーダーになってあげられるということで、「要求」による無駄吠えはなくなっていくわけです。
次回は、「警戒吠え」についての対処の仕方をお伝えしていきたいと思っています。
株式会社道楽 顧問ドッグトレーナー 長澤 拓真
第21回 吠えるワンコの本音(その3)
今回は残りの二つをお伝えしていきたいと思います。
●「興奮」からくる吠え
言葉の通り、ワンコ達が極度に「嬉しい」や、「楽しい」等という感情に見まわれた時によく吠えます。
特に活力のある犬種(シェパード、コーギー、シェルティー、ボーダーコリー、ジャックラッセル・テリア等)に多いようです。一度興奮のスイッチが入ってしまうと、走り回りながら飛びつきながら「ワン・ワン」ずーっと吠えている子もいます。
個人的な意見なのですが、外でおもいっきり遊んで興奮している時に吠えるのをやめさせようとするのは、ワンコ達の楽しさを半減させてしまう気がするので、大目に見てあげるのがいいかと・・・。あくまでも個人意見ですが。ただ、お家の中で興奮しまくって「ワン・ワン」はさすがにご近所さん迷惑になりますから、対処したほうがよいでしょう。
「興奮」して吠える子の例・・・
・飼い主様とボール投げ等の遊びをしていると、吠えながら追っかける。
・他のワンちゃんと遊んでいる時にとにかく吠えている。
・飼い主様との関係がキチンとしているうえで、飼い主様が帰宅すると嬉しくてとにかく吠える。
・人好きなワンちゃんの場合、お客様が来ると喜んで吠えている。
・ドッグスポーツ(アジリティー、ディスク)、または訓練をしていると吠える。
どうですか?警戒で吠えている時、要求で吠えている時と同じような例もありますよね。つまり、キチンと飼い主様がご自分のワンコが何を訴え、どんな意味があるのかをきちんと理解したうえでないと、対処方法を間違え、逆に我儘にしたり、ワンコ達のポジティブな気持ちを折りかねないのですよ。
●「依存」からくる吠え
最近お客様のところに行って結構多いのが、この「依存」性の吠えです。飼い主様がワンコから見えないところに行くと、吠え始めます。結構長い事吠える事が多いですね。下手をするとお留守番中ずーっと吠えている場合もありますよ。
簡単なところでいうと、トイレや、お風呂などでワンコの視界から飼い主様が消える時にも吠えます。
これは、飼い主様としっかり関係が気づけている場合でも起こりえることで、飼い主様から離れる事、一人にされることに慣れておらず、不安にかられてしまう事が原因です。
飼い主様がちょっとワンちゃんをかまいすぎかな?
お互いに親離れ子離れをして、いい意味での自立が出来るように練習する必要があります。逆に関係が逆転している場合は、単なる要求(飼い主様がワンコにいいように使われている)である事が多いです。
この場合、普段ちょっと出かける時や、姿が見えなくなる時等はすごく吠えますが、毎日の出勤や、通学する場合は全く吠えないパターンが多いです。ようは、ワンコ達の方で、出勤や通学の時はいくら「要求」しようと通らない事、それ以外は「要求」すれば聞いてくれる事を理解しているのです。
これは、関係改善からきちんとしていかなければ、まず治る事はないでしょう。「依存」で吠える事に関して言えば、本当に最近増えたように思います。たぶん家の中でワンコ達を飼育する方が増えたことからくるのではないでしょうか?特にお家でお仕事をされている方、奥様が完全専業主婦のお家に多く見られるようです。
昔のといってもちょっと昔ですが、日本の典型的な犬の飼い方といえば、外に鎖でつないで・・・というパターンばっかりだったので、飼い主様は本当に必要な時以外はワンコにかまう事はなかったように思います。ですから、外で飼い主様に「依存」しすぎて吠えている犬も見た事がないような気がします。 現在では家の中で飼うようになり、必要以上にワンコ達にかまいすぎているのでしょう。そのため、いい意味での飼い主様の自立が出来ていないのでしょう。
株式会社道楽 顧問ドッグトレーナー 長澤 拓真
第20回 吠えるワンコの本音(その2)
前回に引き続き『吠える』という行為についてお話していきたいと思います。
今回は吠えている理由を大きく四つに分けてまずはその中の二つを説明していこうと思います。出来る限りわかりやすく説明したいと思いますので、お付き合いください。
ここで一つ厳しい事を言うかもしれませんが、『吠える』という行動を抑制していくためには相当の根気が必要となってきます。また、どの様なパターンの『吠え癖』でも、飼い主様を上位者と認めて、信頼関係を築いてないうちは、『吠える』事だけ止めようと思ってもほぼ不可能だと思って下さい。信頼関係を築くためには日頃の取り扱いや、管理の仕方、服従的な作業をやらせたり等で成り立っていきます。(これは以前お話してますよね?)
●犬は「要求」で吠える
皆さんもよくご存じの『要求吠え』という行為です。
必ずしも当てはまるわけではありませんが、その対象となる人や生き物をじっと見つめ、良く通る大きな声でワン・ワン、と一声ずつ区切って吠える事が多いです。『要求吠え』の場合大抵は、「やってほしい」という願望というよりは「やれ」という命令の場合が多いようです。ワンコが要求してきたからといって、融通をきいてあげているような真似をしていれば、ワンコは飼い主を自分より下だと認識しやすくなり、都合のいいものとして扱うようになって行きます。どっちが主人なのかわからなくなりますよね?
そうそう、言い忘れましたが、経験上、鼻を鳴らしてピーピー言うのも大きな意味で『要求吠え』と変わらないかもしれません。どうしても鼻を鳴らされると、飼い主様達、弱いんですよねぇ。ちゃんとそういう事も学習している子も少なくないので要注意!
『要求吠え』の例をあげると・・・
・餌の時間が近くなってくると飼い主に吠える。
・散歩の時間になると吠える。
・朝、必ずワンコの鳴き声で起こされる。
・サークルから出たい時に吠える。
・かまって(遊んで)ほしい時に吠える。
・遊んでほしくて他の犬に吠えかかる。
他にもたくさんあると思います。ご自分のワンちゃんをチェックしてみましょう。
●「警戒心」で吠える
これも多くの犬に見られる『警戒吠え』というやつですね。
「警戒吠え」に関しては完全に犬の性格といったものが大きなところを占めるようです。
吠え方としてはワンワンワンと続けざまに吠えたりワワワワワンと途切れず吠えたりします。この時強気な子(本当は弱虫なんですけどね。)は、恐怖の対象物を排除しようと、向かって行って吠えかかりますし、逆に消極的な子は耳を寝かせて逃げ腰な状態で対象物との距離を保ちながら吠えます。背中の毛を立てる事も多いですし、場合によっては歯を剥く事もあります。
昔から「弱い犬程良く吠える」「負け犬の遠吠え」とはよく言ったもので、気持ち的に怖がりだったり臆病だったりする子がやっぱり良く吠えるようです。ただ、この性格も、生まれ持ってが20%育ちが80%で構成されているといわれています。ですから、子犬の時から失敗しないように色々な刺激に馴らしていく事でずいぶんと抑える事が出来ます。また、大きくなってからでも飼い主様をボスと認識する事で、ボスが堂々としていればワンコ達は落ち着いて行動できるようになってきます。
『警戒吠え』の例・・・
・インターホンが鳴るとけたたましく吠える。
・来客者が来ると吠える。
・外で、車、人、自転車、等動くものに吠えかかる。
・犬を見ると吠えかかる。
等、他にも沢山あります。ご自分のワンちゃんをチェックしてみましょう。
次回は、残りの二つの説明をしていきたいと思います。
その後出来る限りの対処方法をお教えしていきたいと思っています。お付き合いくださいね。
株式会社道楽 顧問ドッグトレーナー 長澤 拓真
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