7日間メールセミナー 良い犬を選ぶ秘訣

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2009年09月16日

第9回 お散歩を上手にできるようにするために その4

早いものでお散歩をさせるシリーズも【第4弾】になりました。


さて、今回ですが、昔ながらのやり方を紹介したいと思うのですが、その前に注意事項として、今回紹介する方法は【陰性強化】(嫌悪刺激による矯正法)と呼ばれる方法で、ただむやみやたらにやっても、犬に対してイジメに近いものになってしまったり、犬をネガティブにしてしまう恐れがありますので、やる際は、必ずプロの訓練士さんに見てもらったうえで行って下さい。


リードを引っ張った瞬間に嫌がることをする

この方法は犬がリードを引っ張ると不快なことにつながるものだと教えることです。
【その1】
犬がリードをいっぱいに引っ張った瞬間、手にしたリードを上から叩きつけるようにして、犬の背中を打ちます。丁度、鞭を振り下ろすような感じです。前に出るたびにこれを繰り返しますが、犬にとっては相当こたえるようです。少しでもリードを引っ張らなくなったら、しっかりと褒めてあげます。
【その2】
リードの端を長めに伸ばして持ち、前に出ようとする犬の顔の前でクルクルとプロペラのように回しながら歩く方法です。 回転するリードが鼻にあたると相当な痛みを感じますので、何度か繰り返し経験すると長く垂らしたリードでその痛さと不快さを連想し前へ出なくなります。この方法は非常に効果があるのですが、弾いている人の力がなければ、効果は期待できません。
【その3】
犬がリードを引っ張った瞬間に、強いショックを首に与えます。歩き始めるとすぐ引っ張るような犬は、引っ張るのをやめるまで、何度でもショックを与えましょう。この際チェーンカラー(チェーンで出来た首輪)を使うのが効果的でしょう。


1~3まで足早に説明してきたのですが、ここで大切なのは、嫌悪刺激を与える際に叱りながらやらないということです。何も言わずまたは無機質に行い、しっかりと褒めることが大切になってきます。また、犬の性格によっても、飼い主との関係によっても違うことが多いので、前述したように必ずプロに見てもらってから行って下さい。


以前、牧羊犬を作っている方のところにお邪魔した時、丁度初めて来たお客様のワンちゃんを見学させていただいたことがあるのですが、その方も第3の方法を採っていらっしゃいました。警察犬でも、家庭犬でも牧羊犬でも、どのような用途に使われている犬たちでも基本的な教え方は一緒なのだということがよくわかりました。


拾い食いをやめさせよう

最近、毒入りのものを拾い食いして、亡くなってしまったワンちゃんのニュースをよく耳にします。また、拾い食いをすることによって感染症になってしまったりと、様々な欠点がありますから、飼い主がしっかりと教えて、ワンちゃんを守ってあげて下さい。


練習をする前に、気をつけていただきたいのが、普段部屋の中で食べこぼしや調理した時に誤って落としてしまったものを、犬に食べさせないように気を付けてください。犬にとっては家の中でも屋外でも関係のない話ですので、拾い食いを覚える原因になります。まずはお家の中で練習してみましょう。

最初、犬に気づかれないように部屋の中に食べ物や、食べ物の入っていた袋をいくつか無造作に置いておきます。犬はリードをつけた(散歩に行く時と同じ)状態で、一緒に歩いてみましょう。すぐに誘惑に駆られて拾い食いしたがると思います。食べ物に向かった瞬間に何も言わずショックを与えて、そのまま歩き続けてみてください。犬が後ろ髪をひかれつつも飼い主のもとに来たら、しっかりと褒めてご褒美をあげてください。
何度かやっているうちに、誘惑物を避けて歩こうとするはずです。その度に褒めてあげましょう。できるようになってきたら食べ物を沢山置いておいて、その中で「おいで!」の練習をするのも効果的です。勝手に拾おうとすると、首に刺激が来る。ということと、飼い主のところに行くとご褒美がもらえる。ということを、犬にどちらを選ぶかを天秤にかけさせるのです。


家の中で出来るようになってきたら外に出て同じことをやってみましょう。上手に教えることができれば、愛犬をしっかり守ることができるでしょう。

ほかにもビターアップル(苦い味のするスプレー)を使うやり方もありますが、元来犬は味覚が鈍感なものですから、「苦いのが嫌!」っていうことより、食欲が勝ってしまうと、さっぱり効果がありません。(とくにラブラドール、ビーグル、ダックス、ダルメシアン等は要注意!このような犬種は薬でも結構平気で食べてしまいます。)また、犬は賢いですから、ビターアップルの臭いのするものだけ避けて食べる場合もあります。


どうでしたでしょうか?嫌悪刺激。ちょっと古臭い方法かもしれませんが、動物行動学から見ても、実は正しい事なんです。犬が可哀そうという声が聞こえてきそうですが、人間だって熱いと分かっているストーブの上に手を置く人はいません。犬にとって何をしたら都合が悪いのかということを教えていく方法ですね。


株式会社道楽 顧問ドッグトレーナー 長澤 拓真

第8回 お散歩を上手にできるようにするために その3

前回のリーダーウォークの手順、方法を繰り返し継続し行っていれば、周りに刺激が少ない状態の時は、飼い主を気にしながら、またはアイコンタクトまでしっかりとれるようになってくるでしょう。第三段階として、今回は刺激がある状態での、リーダーウォークをしていきましょう。


他の犬や人に対して遊びたくて興奮してしまう子

犬同士が勝手に挨拶したり、遊び合おうとしてガンガン引っ張ってしまう子がいますが、飼い主が「行っていいよ」と言うまで待ってもらいたいですよね。 この場合初めにわざとドッグランや、犬達が集まるような場所に連れて行くのをお勧めします。犬が「いきたい!」という状態の時はリーダーウォークを行ったり座らせたりして、まず気持ちを飼い主に向けるようにしてみましょう。(前回述べた基本のリーダーウォークがきちんと犬に伝わっていないと、いつまでたっても気持が向いてくれることはないでしょう。)徐々に勝手には他の犬のところに行けない事を理解させていきます。はじめは短い時間で解放してあげましょう。その後徐々に時間を延ばし、しっかり我慢できるようにしていきます。 私も自分の犬に対してはこのような方法をとります。まず、どんなに他の犬と遊びたいといっても、ある程度の服従訓練等を行ってから犬と遊ばせるようにしています。また、自分の犬と思いっきり遊んであげましょう。他の犬のところに行くより飼い主のところにいるのが楽しい!と思わせるのが本当は一番いいのですが・・・。


他の犬に対して攻撃的になってしまう子

こういうタイプの子は非常に難しいパターンの子が多いですね。小さい時にトラウマを持っていたり、小さい時にしっかりと馴致をされていない子がほとんどだと思います。犬に対して少しでも慣れてもらおうと努力しても、その子にとっては非常にストレスになってしまいます。また、大抵神経的に細い子が多いですから、ちょっと強く叱ると、とてもネガティブになってしまうことがあります。普段の生活で飼い主が犬に対して、しっかりと一貫性を持ちリーダーシップをとりながら生活し、その中でリーダーウォークや、ボディーコントロール等を行って、飼い主に信頼と期待を持たせるようにしていかなければならないでしょう。 逆に神経質なわけではなく、ただ攻撃的になるような子に対しては、しっかりと叱ったり、天罰的なことをして、わからせていかなければなりません。これは、バイクや自転車などに吠えかかったりする場合も一緒です。 ただ、どちらにしても、他の犬と楽しく遊んでほしいという願いは、申し訳ありませんが、まず無理だと思ってください。特定の犬に対しては何度も合わせたり、一緒にお散歩をしているうちに少し大丈夫になってくると思いますが、不特定多数は100%とは言いませんがまず無理でしょう。



とっても手軽な犬が引っ張らないで歩くようになる方法?

とても簡単に説明しますと、リードが緩んでいる時だけ歩く、という方法です。 ほとんど犬は、自分勝手に行きたいところ、興味のあるところにグイグイ行ってしまい、飼い主はそれについて歩いていると思います。こうすると、犬は簡単に首に体重をかけて引っ張ると飼い主は前進し、自分の好きな所に行けると学習します。(リーダーウォークの時に説明しましたよね?)このようにして引っ張る犬になってしまうのです。 前述したように言葉で説明すると非常に簡単なような気もしますが、実際やってみると、現時点でガンガン引っ張る子はおうちを出て10メートルも歩けば飼い主様は、気持ちが折れてしまうことでしょう。また、家族全員で一貫性を持ち犬に対して同じ行動をとっていかなければなりませんから、簡単そうに見えても、大変根気のいることですし(犬をしつけていく上で全てそうなのですが・・・)、案外難しいものかもしれません。
ではステップを追って説明したいと思います。

第一段階
リーダーウォークと同じですが、犬が引っ張った時に体がもっていかれないようにリードをしっかり持って下さい。はじめは真っ直ぐに立った状態で始めます。引っ張る子の場合この時点で紐が張ると思います。犬が引っ張った瞬間に鋭く紐を引き返します。こうすることで、引っ張った瞬間に首にショックが来ると学習し犬はリードを引っ張らない状態で立っていられるようになるでしょう。この時何も声をかけないでください。犬が引っ張らないで立っているとリードは自然と弛むはずですから、この時に歩き始めましょう。

第二段階
第一段階だけでは、おそらく歩いた瞬間に前に引っ張るでしょう。犬が引っ張りそうになった瞬間飼い主はしっかりとその場で止まってください。すると、犬の首にショックがかかります。(リードは力の入る位置でしっかりと固定しましょう。また、いつでもリードがぴんと張ってしまう前に、止まれるように犬の動きをよく見ていてください。)これを繰り返すと、歩いている最中、犬は飼い主からある程度離れるとショックが加わることを知り、自分が進む方向に行くには一度止まらなければならないと学習します。

第三段階
ショックを与えることでリードが弛んだ位置に犬がいられるようになったら、リードが弛んでいる時にだけ進みましょう。どんな行動を犬が取ろうと、犬を正しい位置に戻してから、ふたたび歩き始めましょう。

第四段階
リードが緩んだ状態で犬が歩けるようになるまで第三段階を繰り返し行ってください。犬が引っ張らないでいる時は優しく褒めてあげましょう。 はじめ大変時間がかかるかもしれませんが、飼い主が犬に何を要求しているのかを明確に教え理解させていきましょう。興奮したときは、頭の中が真っ白になってリードを引っ張るでしょうが、すぐに引っ張ったときの対処の仕方をとれば、飼い主の方に気持ちが向いてくれるはずです。



どんなことでもそうなのですが、しっかりと一貫性を持ち、自分の相棒に対して何を伝えたいのかはっきりと自分の中で持っていないと、なかなか伝えることができません。また、根気強く継続していかなければ教えていくことは難しいと思います。


これまでは、褒めて育てる(陽性強化)の方法です。
次回はちょっと昔のやり方で陰性強化(嫌悪刺激による矯正法)と、拾い食いを防ぐ方法を紹介したいと思います。


株式会社道楽 顧問ドッグトレーナー 長澤 拓真

第7回 お散歩を上手にできるようにするために その2

今回からはお散歩を上手にできるようにということで、いくつかの方法を紹介していきたいと思います。


リーダーウォークをやってみよう


初めに自分の犬が今どういう状態にいるかをよく把握してください。散歩中または散歩に限らず外に連れ出したとき、おそらく飼い主のことを無視した勝手な行動を取り始めるでしょう。また飼い主はそんな犬に合わせて引っ張られながら、犬が止まれば止まったり他の犬に対して興味を持ったり吠えかかってもそのままにしたりしていると思います。
リーダーウォークとはこのように犬の要求通りにとる行動をやめ、飼い主主導による歩き方で、犬が飼い主を無視して行動する事に対して、反対に飼い主が犬を無視して行動することです。要は、今現在散歩中に引っ張られたり、勝手な行動、困ってしまう行動を飼い主が犬に対してやるだけのことです。 犬に好ましい行動に気づいてもらい、犬にされたら困ってしまうような行動や能力を極力抑える方法です。また、どれだけ自分の犬が飼い主の事を甘く見ているか、いうことを聞いていないか、関係がしっかりしていないかという目安にもなります。では実際にどのように行うのでしょうか?

まず、道路でいきなり歩行練習は難しいので公園や、広場等少し広い所で始めましょう。また、他の犬や人に対して、やたら興味があったり攻撃的になるような子は、そのような刺激がなるべくないようなところで始めてください。第一段階は、犬に変化を感じてもらうことから始めます。


1.引き綱(リード)の持ち方
リードは犬が左脇についている状態で、多少たるむ程度の長さで持ちます。おそらくはじめは片手では無理でしょうから、右手でリードの端を握り左手を多少たるむ程度の位置に添えましょう。


2.歩いてみる
犬に対して声もかけず犬のことを無視して歩いてみて下さい。犬の方が歩くのが早いですから、おそらく、すぐに引っ張られる状態になるでしょう。その瞬間、歩く方向を変えたり、ピタッと止まってみてください。(この時手でしっかりとリードを抑えて持っていかれないように注意してください)しかし犬は、それを無視して勝手な行動をとり続けようとします。それでも犬の勝手な行動に負けないように止まったり、方向をかえて歩き続けて下さい。続けていくうちに、犬が「あれっ?」と思うようになってきます。(犬が、いつもと違うなぁ?と思ってくれるまでには個体差や、今までの飼い主の接し方によってちがいます。)何回も続けていくうちに飼い主の方を気にしながら歩いたり、顔を見るようになったり、飼い主が止まったら止まるようになってきます。持続して紐が張ってない状態で、それが出来るようになってきたら、第一段階突破です。
第二段階は、好ましい行動をとったときに、褒めたり、ご褒美をあげたり、遊んであげたりしてその行動を強化し楽しんで出来るようにしていきます。


3.褒める行為を覚えましょう
はじめは、第一段階で出来るようになったことに対して褒めてもらうのですが、この時、多少大袈裟でもいいので、飼い主が気持から喜んでほめてあげて下さい。(形だけのほめ方では、犬は喜んでくれませんし、おやつをあげるだけのほめ方などでは、おやつやおもちゃの言うことを聞くことになってしまいますので注意して下さい。)  第一段階と同じように歩きだすのですが、この時、「アトヘ」や「ツイテ」等の指示語を使っていきます。声をかけて歩き始めたらそれだけでも大いに褒めてあげて下さい。歩行も一緒に紐を引っ張らずに歩けただけで褒めてあげて下さい。方向変換したり止まったりした時に飼い主に合わせようという意識が見えたら、沢山褒めてあげましょう。最初は大袈裟に褒めていきますが、少しづつ声だけで褒めたり、ちょっと撫でるだけの褒め方に移行していきます。 犬が先行しそうになったり、他の物に気を取られそうになったら、少し声をかけてみましょう。名前を呼んでもいいですし、「アトエ」や、「ツイテ」といった指示を出してもかまいません。飼い主に注目させることを意識してやって下さい。声をかけた時に考えて寄ってくるようなら褒めてあげて次の歩行に移り、反応がないようならリードを一瞬だけ張って合図を送り歩き始めます。何度も何度も繰り返し行ってください。犬に理解させることが大切です。ただ同じことを長時間続けていくと、犬も飽きてきたり、集中力が切れてきますので、犬が楽しんでやっているうちに終了し、休みながらやってみましょう。


以上の事が出来るようになったら、刺激の少ない所などでは、上手に歩いてくれるようになってくるはずです。
次回は刺激の多い所での慣らし方などをお伝えしていきたいと思います。


株式会社道楽 顧問ドッグトレーナー 長澤 拓真


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